発行日 2006年6月1日
Published Date 2006/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006203157
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2000年6月~2005年1月に行った腹腔鏡下肝切除8例を検討した.適応には東邦大学・金子らの基準(肝機能,腫瘍径,適応疾患)を用いた.開腹への移行は肝内結石症の1例のみで,出血コントロールが困難となった.平均手術時間は240分,平均出血量は324g,平均術後在院日数は12.5日であった.術後合併症は,開腹へ移行した1例に胆汁漏がみられた.開腹外側区域切除の平均手術時間は165分であり,腹腔鏡手術では許容範囲内と思われる延長がみられたが,適応を慎重に選択し,術中出血や偶発症発生時に開腹移行の判断を誤らなければ,腹腔鏡下肝切除は低侵襲手術になりうると考えられた
©Nankodo Co., Ltd., 2006