肝切除をめぐる最近の話題
血管浸潤を伴う肝切除の進歩
別府 透
1
,
林 洋光
,
今井 克憲
,
新田 英利
,
橋本 大輔
,
近本 亮
,
石河 隆敏
,
馬場 秀夫
1熊本大学 消化器外科学
キーワード:
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
下大静脈
,
肝細胞癌
,
肝切除
,
腫瘍多剤併用療法
,
腫瘍侵入性
,
Mitomycin
,
アジュバント化学療法
,
血管腫瘍
,
Amilomer
,
肝動脈塞栓術
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Cisplatin
,
Fluorouracil
,
Hepatectomy
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Neoplasm Invasiveness
,
Vena Cava, Inferior
,
Chemotherapy, Adjuvant
,
Mitomycin
,
Vascular Neoplasms
,
Degradable Starch Microspheres
pp.1200-1208
発行日 2013年11月1日
Published Date 2013/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013380253
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血管浸潤を伴う肝癌のcureをめざした肝切除の進歩についてまとめた.国内外の肝癌診療ガイドラインでは,脈管侵襲肝癌に対する肝切除の位置づけは明確ではない.高度血管浸潤を伴う肝癌に対しては,肝切除+術後補助療法や非手術療法を先行したベストタイミングでの肝切除を行うことが重要である.さらに三次元(3D)画像解析システムを活用して,in-flowの虚血領域のみならず,腫瘍による肝静脈の圧排・浸潤,あるいは肝静脈の合併切除によるout-flow block領域を考慮した手術を選択する必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2013