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治療の実際 カテーテル治療
小尾 俊太郎
1
1佐々木研究所附属杏雲堂病院 消肝内科
キーワード:
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
Epirubicin
,
Interferons
,
Zinostatin
,
カテーテル法
,
肝細胞癌
,
腫瘍多剤併用療法
,
Mitomycin
,
肝動脈塞栓術
,
肝動脈内注入化学療法
,
Miriplatin
,
CF Regimen
Keyword:
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Catheterization
,
Cisplatin
,
Doxorubicin
,
Carcinoma, Hepatocellular
,
Interferons
,
Zinostatin
,
Epirubicin
,
Mitomycin
,
CF Regimen
,
Miriplatin
pp.436-439
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2012175480
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・JSHコンセンサスによる肝細胞癌治療のアルゴリズムでは、Child-Pugh A/Bの肝機能が保たれた、肝外病変のない、腫瘍個数1~3個で腫瘍径3cm超の症例にTACE、腫瘍個数4個以上の症例にTACEもしくは肝動注化学療法が推奨されている。・sorafenibをはじめ、今後次々と分子標的治療薬が創薬されると思われる。TACEとの併用療法は有効か、TACEからどの時点で分子標的治療薬に切り替えるのがもっとも効果的なのか、今後さらなる研究が期待される。・肝動注化学療法は、臨床試験を積み重ねてエビデンスを構築する必要がある。さらに分子標的治療薬との使い分けが今後問題となる。各種バイオマーカーの開発により、効果が高く安全に抗癌薬が選択されることが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2012