臨床経験
単孔式腹腔鏡下虫垂切除術の初期成績 腹腔鏡下虫垂切除術との比較
井上 昌也
1
,
林 英司
,
太平 周作
,
堀尾 建太
,
小倉 淳司
,
久保田 仁
1半田市立半田病院 外科
キーワード:
C-Reactive Protein
,
手術創感染
,
虫垂炎
,
虫垂切除
,
入院期間
,
膿瘍
,
白血球計数
,
腹腔鏡法
,
腸閉塞-偽性
,
失血-外科
,
治療成績
,
BMI
,
手術時間
,
腹部CT
,
単孔式内視鏡手術
Keyword:
Abscess
,
Appendectomy
,
Appendicitis
,
C-Reactive Protein
,
Length of Stay
,
Intestinal Pseudo-Obstruction
,
Leukocyte Count
,
Laparoscopy
,
Surgical Wound Infection
,
Body Mass Index
,
Blood Loss, Surgical
,
Treatment Outcome
,
Operative Time
pp.524-527
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013255229
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当院では急性虫垂炎に対して2000年から腹腔鏡下虫垂切除術(LA)を導入し、2008年からはLAを第一選択の術式としている。また、2010年3月から、穿孔と膿瘍形成のない虫垂炎に対して単孔式腹腔鏡下虫垂切除術(SILS-A)を導入した。今回、穿孔・膿瘍形成のない急性虫垂炎に対して2008年6月~2011年5月に腹腔鏡下手術を行った138例を術式別にLA施行群(124例)とSILS-A施行群(14例)に分けて手術成績を比較検討した。比較項目は「手術時間」「出血量」「開腹移行率」「術後在院日数」「術後合併症」などとした。検討の結果、いずれの項目にも有意な群間差は認められなかった。患者背景を群間比較すると、SILS-A施行群は年齢が低く、炎症の程度が軽いという特徴が認められた。
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