肝門部胆管癌の治療戦略2013
肝門部胆管癌に対する術式選択の理論と実際
吉田 寛
1
,
片寄 友
,
内藤 剛
,
元井 冬彦
,
岡田 恭穂
,
森川 孝則
,
林 洋毅
,
海野 倫明
1東北大学
キーワード:
肝切除
,
胆管腫瘍
,
内視鏡的逆行性胆道膵管造影
,
Klatskin腫瘍
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
マルチスライスCT
,
胆管切除術
Keyword:
Cholangiopancreatography, Endoscopic Retrograde
,
Bile Duct Neoplasms
,
Hepatectomy
,
Klatskin Tumor
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Multidetector Computed Tomography
pp.479-485
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013255222
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肝門部胆管癌では外科的切除以外に有効な治療法はないが,肝門部解剖は複雑で,かつ腫瘍の浸潤傾向が強いため,その術式決定や手術手技は容易ではない.現在の肝門部胆管癌に対する標準術式は,尾状葉切除を伴う肝葉切除や3区域切除であり,術式選択は,(1)胆管長軸方向進展(いわゆる水平方向進展),(2)脈管浸潤(いわゆる垂直方向進展),(3)肝予備能の三要素を勘案して決定する.本稿では肝門部胆管癌の術式選択のポイントを概説する.
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