腫瘍の術前・術中診断と術式選択
胆管癌の術前・術中診断と術式選択
矢野 智之
1
,
近藤 哲
,
平野 聡
,
狭間 一明
,
岡村 圭祐
,
北上 英彦
,
鈴木 温
,
七戸 俊明
1北海道大学 大学院腫瘍外科学分野
キーワード:
医学用イラストレーション
,
肝切除
,
術前診断
,
膵頭十二指腸切除
,
腺癌
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
外科診断
,
磁気共鳴胆道膵管造影
,
マルチスライスCT
Keyword:
Adenocarcinoma
,
Bile Duct Neoplasms
,
Diagnostic Techniques, Surgical
,
Hepatectomy
,
Medical Illustration
,
Pancreaticoduodenectomy
,
Cholangiocarcinoma
,
Cholangiopancreatography, Magnetic Resonance
,
Multidetector Computed Tomography
pp.181-187
発行日 2007年2月1日
Published Date 2007/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007136149
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胆管癌においては依然として外科的治療法が主力を担っている。術前の局所進展度、範囲の正確な診断に基づく正確な肝門部胆管切離線の決定が至適術式の決定に重要である。進展範囲の診断へのアプローチとして、胆管癌を浸潤型と限局型に大別し、浸潤別では選択的胆道造影、限局型ではPOCSや胆管生検を加えて表層拡大進展の範囲を正確に診断することが肝要である。最終的には胆道癌の病態、診断、解剖、手術に習熟した外科医が進展範囲の診断、胆管分離限界点の同定から手術適応、術式決定の判断を術前に行い周到な術前準備を行うべきで、術中に術式を変更することは実際上不可能である。
©Nankodo Co., Ltd., 2007