肝門部胆管癌の治療戦略2013
肝門部胆管癌に対する定型術式 拡大右肝切除と肝右3区域切除
小林 聡
1
,
宮川 眞一
1信州大学 第一外科
キーワード:
肝切除
,
胆管腫瘍
,
リンパ節郭清
,
Klatskin腫瘍
,
胆道再建術
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Hepatectomy
,
Lymph Node Excision
,
Klatskin Tumor
pp.486-489
発行日 2013年5月1日
Published Date 2013/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013255223
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肝門部胆管癌に対する手術術式としては,肝門部胆管の解剖学的特性から,癌の占居部位が左肝管優位である場合を除いては,拡大右肝切除兼尾状葉全切除が望ましい.癌の伸展が門脈臍部右縁より末梢の胆管まで及んでいる場合,肝右3区域切除の適応となるが,本術式は切除率が大きく術後肝不全の危険性が高いため,適応は慎重に判断すべきである.手術のポイントは,肝門部の解剖を十分に理解,把握することと丁寧な手術操作である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013