リンパ節転移と郭清-癌腫別の意義
非小細胞肺癌におけるリンパ節郭清の意義
坪井 正博
1
,
椎野 王久
,
永島 琢也
,
山本 健嗣
,
益田 宗孝
1横浜市立大学
キーワード:
縦隔
,
リンパ行性転移
,
発生率
,
リンパ節
,
リンパ節郭清
,
肺癌-非小細胞
Keyword:
Carcinoma, Non-Small-Cell Lung
,
Mediastinum
,
Lymph Node Excision
,
Lymph Nodes
,
Lymphatic Metastasis
,
Incidence
pp.713-718
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013227287
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肺癌においては,小型であってもリンパ節転移が約20%程度に認められること,手術中にリンパ節転移なしと判断された症例のうち,約10%で術後に転移が確認されることなどから,『肺癌取扱い規約』では縦隔リンパ節を含む所属リンパ節の完全郭清を標準術式と規定している.リンパ節郭清は,正確に病期を把握できる意義が大きい.正確な病期診断により,術後補助化学療法をはじめとした追加治療の選択が可能となり,予後の改善に寄与すると考えられている.一方で,その局所制御による生存延長については不明である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013