リンパ節転移と郭清-癌腫別の意義
乳癌におけるリンパ節転移と郭清の意義
中井 克也
1
,
齊藤 光江
1順天堂大学 乳腺科
キーワード:
腋窩
,
リンパ行性転移
,
乳房腫瘍
,
リンパ節郭清
,
センチネルリンパ節生検
,
微小転移
Keyword:
Axilla
,
Breast Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Lymphatic Metastasis
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
,
Neoplasm Micrometastasis
pp.708-712
発行日 2013年7月1日
Published Date 2013/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013227286
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乳癌の診療において,腋窩リンパ節郭清は大きな転換期を迎えている.腋窩リンパ節を郭清する意義は,(1)staging procedure,(2)腋窩の局所制御であるが,センチネルリンパ節生検の導入により,腋窩リンパ節郭清の機会は減少し,さらにセンチネルリンパ節に転移が少ない場合には,腋窩郭清を省略しても問題ないという報告も出てきている.乳癌治療で,補助療法(化学療法やホルモン治療)が一般化し,さらにintrinsic subtypeに始まる生物学的特徴を考慮した治療が行われようとしている中で,かわりゆく腋窩リンパ節郭清の意義について再確認してみる.
©Nankodo Co., Ltd., 2013