発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2005191728
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61歳男.検診の腹部超音波検査にて肝腫瘍を疑われ,肝S7の径2.5cmの肝細胞癌と診断し,肝亜区域切除術を施行した.その後,通院中の検査で肝臓S1区域の再発が疑われた.腹部CTで肝S1が全体的に腫大し,早期相で造影され,後期相では相対的にlow densityを呈した.腹部MRIで肝S1にdynamic studyにて早期相で濃染される径3cmの腫瘤が認められ,腹部血管造影では肝S1に腫瘍濃染を認めた.以上より,肝細胞癌術後の肝S1再発と診断し,開腹術を施行した.手術所見で腫瘍は下大静脈と大動脈の間にあり,No.16 a1 intリンパ節転移と診断し,肥大していたNo.8a,No.12pのリンパ節と共に摘出した.術後経過は良好で,リンパ節摘出後2年9ヵ月現在,再発を認めない
©Nankodo Co., Ltd., 2005