外科医が知っておくべき緩和ケア
消化器症状におけるoctreotideの使用法
戸倉 夏木
1
1相模原中央病院 外科
キーワード:
Octreotide
,
腫瘍再発
,
腸閉塞
,
皮下注入
Keyword:
Intestinal Obstruction
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Octreotide
,
Infusions, Subcutaneous
pp.375-378
発行日 2013年4月1日
Published Date 2013/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013197252
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進行・再発癌患者の消化管閉塞は,嘔気,嘔吐,腹部膨満,腹痛などの消化器症状を伴い患者のquality of life(QOL)を低下させる.その治療は外科的処置だけでは対応できずに苦慮することが多い.近年octreotideが消化管ホルモンおよび胃液,膵液の分泌抑制,水,電解質の吸収促進などの作用により,消化管閉塞の治療に用いられている.Octreotideの使用法を習得することで,癌終末期消化管閉塞患者のQOLを向上させることが可能である.
©Nankodo Co., Ltd., 2013