特集 心不全の緩和ケア チーム医療で求められる実践力を身につける
心不全の身体的・精神的苦痛に用いる薬剤の実践マネジメント オピオイド
寺崎 展幸
1
1兵庫県立姫路循環器病センター 薬剤部
キーワード:
Morphine
,
Oxycodone
,
呼吸困難
,
心不全
,
せん妄
,
オピオイド系鎮痛剤
,
薬物用量反応関係
,
末期患者
,
医薬品適応外使用
,
服薬指導
,
腎機能障害
,
皮下注入
,
静脈内注入
,
視覚アナログ尺度
,
苦痛
,
呼吸抑制
,
オピオイド誘発性便秘
Keyword:
Infusions, Intravenous
,
Morphine
,
Heart Failure
,
Respiratory Insufficiency
,
Terminally Ill
,
Oxycodone
,
Psychological Distress
,
Dose-Response Relationship, Drug
,
Dyspnea
,
Opioid-Induced Constipation
,
Delirium
,
Analgesics, Opioid
,
Visual Analog Scale
,
Off-Label Use
,
Infusions, Subcutaneous
,
Renal Insufficiency
pp.266-269
発行日 2021年2月5日
Published Date 2021/2/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2021122649
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<Key Points>◎終末期心不全における呼吸苦に対してモルヒネの有効性、安全性が報告されている。◎終末期心不全では腎機能低下症例が多く、モルヒネの有害事象に注意が必要である。◎重度の腎機能低下症例に対してはオキシコドンの投与を検討する。◎オピオイドの投与目的、用量調節、評価、有害事象などについて関係する多職種が共通認識をもって対応することが望ましい。◎呼吸苦改善目的のオピオイドの投与は適応外使用であること、一般的に認知されていないことから、患者・家族へ丁寧な説明が必要である。
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