肝内胆管癌と細胆管細胞癌
治療 細胆管細胞癌の臨床病理と外科治療 腫瘤形成型肝内胆管癌との比較
有泉 俊一
1
,
山本 雅一
1東京女子医科大学 消化器外科
キーワード:
肝切除
,
肝内胆管
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
治療成績
,
組織診
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Hepatectomy
,
Treatment Outcome
,
Cholangiocarcinoma
pp.1183-1189
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013010721
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細胆管細胞癌の臨床病理像と切除成績について検討した。細胆管細胞癌は慢性肝疾患の併存例が多く、CTの動脈優位相で腫瘍内部が高吸収となる腫瘍が有意に多かった。肉眼分類は腫瘤形成型で、組織学的門脈侵襲(67%)、肝内転移(18%)、リンパ節転移(11%)は肝内胆管癌と有意差はなかった。再発部位は肝再発の頻度が高いがリンパ節再発はなかった。細胆管細胞癌の切除成績は良好であり(5年生存率83%)、肝内胆管癌(5年生存率36%)と有意差を認めた(p=0.0104)。
©Nankodo Co., Ltd., 2012