肝内胆管癌と細胆管細胞癌
特殊型 原発性硬化性胆管炎と胆道癌
平野 賢二
1
,
水野 卓
,
多田 稔
,
内野 里枝
,
濱田 毅
,
佐々木 隆
,
木暮 宏史
,
山本 夏代
,
伊佐山 浩通
,
山敷 宣代
,
國土 典宏
,
小池 和彦
1東京大学 消化器内科
キーワード:
IgG
,
危険因子
,
高ガンマグロブリン血症
,
胆管炎-硬化性
,
胆道腫瘍
,
腫瘍過程
Keyword:
Biliary Tract Neoplasms
,
Immunoglobulin G
,
Hypergammaglobulinemia
,
Neoplastic Processes
,
Risk Factors
,
Cholangitis, Sclerosing
pp.1190-1195
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013010722
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原発性硬化性胆管炎(PSC)は肝内・肝外胆管癌、胆嚢癌の危険因子であることが知られている。ただし、本邦におけるPSCからの胆道癌発生は全国調査によれば4%であり、海外の報告(7~36%)よりは低くなっている。自験例のPSC44例からの胆道癌は8例であり、われわれの検討では炎症性腸疾患(IBD)の合併とIgE正常が危険因子であった。切除例は3例あるが、全例再発しており予後良好とはいいがたい。
©Nankodo Co., Ltd., 2012