肝内胆管癌と細胆管細胞癌
治療 肝門浸潤を伴う肝内胆管癌の外科治療
田中 栄一
1
,
中山 智英
,
土川 貴裕
,
松本 譲
,
加藤 健太郎
,
中西 善嗣
,
中村 透
,
浅野 賢道
,
海老原 裕磨
,
倉島 庸
,
平野 聡
1北海道大学 消化器外科学分野II
キーワード:
肝切除
,
肝内胆管
,
腫瘍侵入性
,
リンパ行性転移
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
分類
,
治療成績
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Classification
,
Hepatectomy
,
Lymphatic Metastasis
,
Neoplasm Invasiveness
,
Treatment Outcome
,
Cholangiocarcinoma
pp.1174-1178
発行日 2012年11月1日
Published Date 2012/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013010719
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肝門浸潤を伴う肝内胆管癌は肝門部胆管癌同様、肝葉切除+尾状葉切除+肝外胆管切除が基本手術となる。リンパ節転移は予後不良であるが、当科の成績では大動脈周囲リンパ節(PAN)転移は少なからず存在し、PAN転移のないものに切除適応を限定すると、PAN陰性・リンパ節転移陽性例の切除成績は肝門部胆管癌でリンパ節転移陽性例と同等である。肝門浸潤を伴う肝内胆管癌の場合、PAN転移の有無で症例の選別を行ったほうがよい可能性があり、この点で肝門部胆管癌との区別に意義がある可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2012