肝内胆管癌の新しい規約と治療戦略
肝内胆管癌手術におけるリンパ節郭清の意義
島田 和明
1
,
宮田 陽一
,
江崎 稔
,
奈良 聡
,
岸 庸二
1国立がん研究センター中央病院 肝胆膵外科
キーワード:
肝切除
,
肝内胆管
,
リンパ行性転移
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
リンパ節郭清
,
胆管切除術
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Hepatectomy
,
Lymphatic Metastasis
,
Lymph Node Excision
,
Cholangiocarcinoma
pp.155-162
発行日 2016年2月1日
Published Date 2016/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2016125832
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肝門部付近の腫瘤形成肝内胆管癌,胆管浸潤を伴う肝内胆管癌[腫瘤形成型(MF)+胆管周囲増殖型(PI),PI type]では,拡大肝葉切除+肝外胆管切除が標準術式であり,肝門部胆管癌と同様,予防的リンパ節郭清を行う.一方,末梢型腫瘤形成肝内胆管癌に対し予防的リンパ節郭清を推奨する根拠はない.術前・術中にリンパ節転移陽性,(N1)/stageIVと判明した場合には,リンパ節郭清を行っても予後不良であるが,肝切除を含めた集学的治療が奏効し,長期生存例も認められる.
©Nankodo Co., Ltd., 2016