必読イレウスの診断から治療まで
機械的イレウス 複雑性または絞扼性イレウス 絞扼性イレウス 早期診断の重要性
山田 岳史
1
,
菅 隼人
,
松本 智司
,
小泉 岐博
,
鈴木 英之
,
内田 英二
1日本医科大学 外科
キーワード:
腸閉塞
,
小腸切除
,
マルチスライスCT
,
早期診断
,
腹部CT
Keyword:
Intestinal Obstruction
,
Early Diagnosis
,
Multidetector Computed Tomography
pp.250-254
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012149341
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腸管が閉塞し血流障害を伴うものが絞扼性イレウスである。緊急手術を要し致死的な転帰をもたらすこともある。原因は癒着性索状物や内ヘルニア・腸軸捻転などである。単純性イレウスとの鑑別は重要であり、その治療成績は発症から手術までの時間に左右される。絞扼初期には、強い腹痛以外には腹部所見・血液生化学的所見に異常を認めないこともあり注意を要する。CTは重要で、closed-loop、腸間膜の収束、腸間膜の浮腫、血管の怒張、腹水、腸管壁の造影不良、壁内ガスなどを認め造影することが望ましい。
©Nankodo Co., Ltd., 2012