必読イレウスの診断から治療まで
機械的イレウス 複雑性または絞扼性イレウス 結節形成によるイレウス
毛利 靖彦
1
,
内田 恵一
,
楠 正人
1三重大学 消化管・小児外科学
キーワード:
壊死
,
S状結腸疾患
,
回腸疾患
,
食生活
,
腸閉塞
Keyword:
Feeding Behavior
,
Ileal Diseases
,
Intestinal Obstruction
,
Necrosis
,
Sigmoid Diseases
pp.265-267
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012149344
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腸管結節形成によるイレウスは、可動性に富む腸管係蹄がほかの腸管係蹄に巻きついて結節を形成し、両腸管の通過障害を呈し、二つの腸係蹄が相互に、または一方が他方を絞扼し、腸管の強い血行障害を伴う。本症は、疾患分類上は複雑性イレウスの一病型の範疇に属するが、その頻度はまれである。結節を構成する腸管の組み合わせとしては、回腸-S状結腸間に生じる型、通称ileosigmoid knotと小腸-小腸間に生じる型がある。結節形成によるイレウスの概略を示し、もっとも頻度の多いileosigmoid knotについて詳述する。
©Nankodo Co., Ltd., 2012