必読イレウスの診断から治療まで
機械的イレウス 単純性イレウス 腸壁以外の病変によるイレウス
大沼 忍
1
,
三浦 康
,
内藤 剛
,
鹿郷 昌之
,
森川 孝則
,
田中 直樹
,
羽根田 祥
,
渡辺 和宏
,
佐々木 宏之
,
工藤 克昌
,
柴田 近
,
海野 倫明
,
佐々木 巖
1東北大学
キーワード:
血腫
,
子宮内膜症
,
腫瘍播種
,
腸間膜
,
腸粘膜
,
腸閉塞
,
腹腔内出血
,
腹膜腫瘍
,
分類
,
上腸間膜動脈
,
大動脈瘤-腹部
,
腹部膿瘍
,
小腸腫瘍
Keyword:
Classification
,
Endometriosis
,
Hematoma
,
Hemoperitoneum
,
Intestinal Mucosa
,
Intestinal Obstruction
,
Neoplasm Seeding
,
Mesentery
,
Peritoneal Neoplasms
,
Mesenteric Artery, Superior
,
Aortic Aneurysm, Abdominal
,
Abdominal Abscess
pp.239-244
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012149339
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腸壁以外の病変によるイレウスは、イレウス例全体の10%以下である。イレウスをきたす腸壁以外の病変として、腫瘍の播種・転移、腸管外腫瘤、索状物、膿瘍、動脈瘤、血腫、子宮内膜症などがあげられる。その診断には、閉塞部位の同定のみならずその病因をも示唆する造影CTが有用である。閉塞の原因を除去することが治療の原則であるが、腫瘍の播種によるイレウスの場合は姑息的な治療になることが多く、症例に見合った適切な治療法を選択することが必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2012