移植医療の新展開
各論 臓器 肺移植の現状と今後の展望
近藤 丘
1
1東北大学加齢医学研究所 呼吸器外科学分野
キーワード:
嚢胞性線維症
,
細気管支炎-閉塞性
,
生存率
,
脳死
,
肺移植
,
肺気腫
,
肺高血圧症
,
肺腫瘍
,
臓器と組織の調達
,
治療成績
,
リビングドナー
,
リンパ脈管筋腫症
,
肺線維症-特発性
Keyword:
Bronchiolitis Obliterans
,
Brain Death
,
Cystic Fibrosis
,
Hypertension, Pulmonary
,
Lung Neoplasms
,
Tissue and Organ Procurement
,
Pulmonary Emphysema
,
Survival Rate
,
Lung Transplantation
,
Treatment Outcome
,
Lymphangioleiomyomatosis
,
Living Donors
,
Idiopathic Pulmonary Fibrosis
pp.1173-1178
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012040600
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2011年6月までにわが国で脳死・生体肺移植が合計216例実施された。2009年までは年間十数例であった実施数が、改正臓器移植法の施行後は著明に増加している。その成績は国際登録の成績を大きく上回っているが、術後早期の死亡率は低いといえず、術後管理のさらなる向上が求められる。疾患別の待機中症例の生存率の差が肺移植の機会の不均等を生み出す可能性があり、今後のシステムの改善の必要性も認識される。
©Nankodo Co., Ltd., 2011