移植医療の新展開
各論 臓器 心移植の現状と今後の展望 重症心不全の治療戦略
澤 芳樹
1
1大阪大学 心臓血管外科
キーワード:
人工心臓
,
心臓移植
,
心不全
,
筋芽細胞
,
iPS細胞
Keyword:
Heart Failure
,
Heart, Artificial
,
Heart Transplantation
,
Myoblasts
,
Induced Pluripotent Stem Cells
pp.1164-1172
発行日 2011年11月1日
Published Date 2011/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012040599
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1967年Barnardらによって世界ではじめて施行された心移植は、1980年代に入ってciclosporinの登場により、その成績の飛躍的向上を認めた。その後、実施数も増加し、現在世界で年間約3,000例が施行されている。われわれも本邦における1例目を経験し、以後の臨床成績を報告し、その臨床的有用性を実証してきた。重症心不全に対する治療戦略として心移植を中心に人工心臓や再生治療の話題も交えて、重症心不全に対する近未来の治療戦略も紹介する。
©Nankodo Co., Ltd., 2011