癌個別化医療はどこまですすんだのか
各論 胃癌の個別化医療 遺伝子異常を中心に
沖 英次
1
,
安藤 幸滋
,
佐伯 浩司
,
徳永 えり子
,
久松 雄一
,
中西 良太
,
掛地 吉弘
,
前原 喜彦
1九州大学 消化器・総合外科
キーワード:
シグナルトランスダクション
,
胃腫瘍
,
染色体異常
,
DNAメチル化
,
細胞周期タンパク質
,
プロモーター領域
,
Loss of Heterozygosity
,
SNPs
,
遺伝的素因(疾患)
,
オーダーメイド医療
,
ミスマッチ修復
,
マイクロサテライト不安定性
Keyword:
Chromosome Aberrations
,
Promoter Regions, Genetic
,
Stomach Neoplasms
,
Signal Transduction
,
Cell Cycle Proteins
,
Polymorphism, Single Nucleotide
,
Loss of Heterozygosity
,
DNA Methylation
,
Genetic Predisposition to Disease
,
Microsatellite Instability
,
DNA Mismatch Repair
,
Precision Medicine
pp.1045-1050
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011352202
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胃は多段階のプロセスを経て発癌すると考えられており、その遺伝子異常は、染色体構造の異常、増殖因子の異常、細胞周期制御遺伝子の変異、DNAミスマッチ修復の異常、一塩基多型、プロモータのメチル化、家族性の遺伝子変異などきわめてヴァリエーションに富んでいる。また、分化型の違いにより生じる遺伝子異常も大きく異なる。さまざまな遺伝子異常が胃癌の個別化医療のために将来応用される可能性を秘めている。
©Nankodo Co., Ltd., 2011