癌個別化医療はどこまですすんだのか
各論 胃癌の個別化医療 臨床応用を中心に
高橋 直人
1
,
二村 浩史
,
三森 教雄
,
柏木 秀幸
,
矢永 勝彦
1東京慈恵会医科大学 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
抗腫瘍剤
,
抗腫瘍剤効力検定
,
オーダーメイド医療
,
分子標的治療
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Drug Screening Assays, Antitumor
,
Stomach Neoplasms
,
Precision Medicine
,
Molecular Targeted Therapy
pp.1051-1056
発行日 2011年10月1日
Published Date 2011/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011352203
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胃癌における個別化医療は、乳癌、大腸癌と比較して欧米での頻度が低いため、新規抗癌薬、分子標的治療薬の開発などが遅れている。このため、胃癌多発国であるわが国の役割は重要であり、実際、発癌予防、スクリーニング検診法、ゲノム解析と予後予測因子などの個別化医療が研究開発されている。本稿では、ToGA試験を契機に臨床現場において治療効果が期待される分子標的治療薬、抗癌薬感受性試験、ならびにsentinel node navigation surgeryについて述べる。
©Nankodo Co., Ltd., 2011