発行日 2011年8月1日
Published Date 2011/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011338686
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64歳女性。子宮頸癌に対する放射線治療後16年目に肛門痛、腟からの便流出が出現し、精査加療目的で著者らの施設へ紹介となった。注腸造影をはじめ下部消化管内視鏡、胸腹部CT、骨盤MRI所見より、本症例は子宮腟への直接浸潤を伴う直腸癌と診断され、後方骨盤内臓全摘術が施行された。その結果、病理組織学的に放射線誘発大腸癌で、術後は一過性の排尿障害を認められたものの、順調に経過し第43病日目に退院となった。目下、FOLFIRI+bevacizumabによる化学療法中であるが、無再発で経過している。
©Nankodo Co., Ltd., 2011