消化器癌に対するneo-adjuvant therapyの最新情報
局所進行大腸癌のdown stagingを目的としたneo-adjuvant therapy
伊東 竜哉
1
,
沖田 憲司
,
西舘 敏彦
,
古畑 智久
,
山下 健太郎
,
篠村 恭久
,
佐藤 康史
,
加藤 淳二
,
平田 公一
1札幌医科大学 第一外科
キーワード:
血栓症
,
腫瘍多剤併用療法
,
出血
,
大腸腫瘍
,
直腸腫瘍
,
治療成績
,
ネオアジュバント療法
,
Cetuximab
,
Bevacizumab
,
放射線化学療法
,
分子標的治療
,
IFL Protocol
,
FOLFOX Protocol
Keyword:
Bevacizumab
,
Cetuximab
,
Antineoplastic Combined Chemotherapy Protocols
,
Hemorrhage
,
Rectal Neoplasms
,
Thrombosis
,
Colorectal Neoplasms
,
Treatment Outcome
,
Neoadjuvant Therapy
,
Molecular Targeted Therapy
,
Chemoradiotherapy
,
Folfox Protocol
,
IFL Protocol
pp.932-936
発行日 2012年9月1日
Published Date 2012/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012364666
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局所進行大腸癌の外科治療においては、たとえ遠隔転移を伴わなくとも、外科的切除縁の確保の課題や拡大切除の侵襲程度によっては、切除不能と判断せざるをえないことも多い。近年、化学療法や放射線療法の進歩により、切除不能大腸癌に対しdown stagingをめざしたneo-adjuvant therapyを行い切除が可能となる、いわゆるconversion例が多く報告されている。局所進行癌に対するconversion therapyについての詳細な検討ないものの、FOLFOXやFOLFIRIに分子標的治療薬を併用したレジメンおよび放射線療法との組み合わせの効果が、治癒切除率の向上と生命予後の延長という点で有望視されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2012