栄養管理を究める
各論 狭窄大腸癌症例に対する術前栄養管理
堀部 大輔
1
,
丸山 尚嗣
,
松原 久裕
,
鍋谷 圭宏
1船橋市立医療センター 外科
キーワード:
経腸栄養
,
病的狭窄
,
結腸腫瘍
,
ステント
,
直腸疾患
,
直腸腫瘍
,
栄養管理
,
結腸疾患
,
経腸成分栄養剤
Keyword:
Constriction, Pathologic
,
Colonic Diseases
,
Colonic Neoplasms
,
Enteral Nutrition
,
Food, Formulated
,
Rectal Diseases
,
Rectal Neoplasms
,
Stents
,
Nutrition Therapy
pp.726-730
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011265856
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発見時にすでに狭窄をきたしている大腸癌症例に対しては、腸閉塞症状の有無と栄養状態の評価を迅速に行い、適切な栄養管理を開始する必要がある。近年、enhanced recovery after surgery(ERAS)の概念が結腸癌手術を中心にわが国でも普及しており、特に絶食期間を短くして腸管を使うという管理方針は、適切な減圧が行われれば狭窄大腸癌症例に対しても導入可能である。一方、病態と栄養状態によっては静脈栄養管理を躊躇すべきではなく、狭窄大腸癌症例に対しては個別化した術前栄養管理が必要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2011