これだけは知っておきたい! 内科医のための栄養療法 これだけは知っておきたい栄養管理の基礎知識
栄養管理に必要な経腸栄養法の知識
佐々木 雅也
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1滋賀医科大学医学部附属病院 栄養治療部
キーワード:
免疫アジュバント
,
胃鏡法
,
胃造瘻術
,
経腸栄養
,
肝臓疾患
,
呼吸不全
,
糖尿病
,
腎機能障害
,
消化態栄養剤
,
半消化態栄養剤
,
経腸成分栄養剤
,
経腸栄養剤
Keyword:
Adjuvants, Immunologic
,
Diabetes Mellitus
,
Enteral Nutrition
,
Food, Formulated
,
Gastroscopy
,
Gastrostomy
,
Liver Diseases
,
Respiratory Insufficiency
,
Renal Insufficiency
pp.21-26
発行日 2015年1月1日
Published Date 2015/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2015060507
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経腸栄養は静脈栄養に比べて生理的な栄養法である.したがって,腸が機能しているときは腸を利用するのが原則である.経鼻経管栄養法は容易で広く用いられているが,鼻腔,咽頭,食道などに機械的合併症をきたすことがある.長期の経腸栄養では,胃瘻や空腸瘻へのアクセスが適応となる.経腸栄養剤は,窒素源の違いから成分栄養剤,消化態栄養剤,半消化態栄養剤に分類される.それぞれの特徴を理解して選択する必要がある.肝不全,腎不全,糖代謝異常,呼吸器疾患,周術期などでは,病態別経腸栄養剤が選択できる.これらは,病態に適した組成に調整されているが,食品の経腸栄養剤ではすべてに有用性が確立されているわけではない.個々に評価しながら用いる必要がある.
©Nankodo Co., Ltd., 2015