栄養管理を究める
各論 胃全摘術後の栄養管理
山崎 江里子
1
,
稲葉 毅
,
福島 亮治
1帝京大学 外科
キーワード:
ダンピング症候群
,
ビタミンB12欠乏症
,
胃切除
,
栄養障害
,
経腸栄養
,
静脈栄養
,
食道炎-逆流性
,
貧血-鉄欠乏性
,
栄養管理
Keyword:
Enteral Nutrition
,
Dumping Syndrome
,
Esophagitis, Peptic
,
Gastrectomy
,
Nutrition Disorders
,
Parenteral Nutrition
,
Vitamin B 12 Deficiency
,
Anemia, Iron-Deficiency
,
Nutrition Therapy
pp.722-725
発行日 2011年7月1日
Published Date 2011/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011265855
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進行胃癌患者の85%はなんらかの体重減少を伴うとされている。術前から栄養障害がある場合、手術直後から積極的な栄養管理を行うことが望ましい。侵襲後は循環動態が安定したら、なるべく早期に経腸栄養を開始することが推奨されている。最近は術後早期に経口摂取を開始する報告も増えている。胃全摘術後遠隔期は主として食物の絶対的な摂取不足、小腸の通過時間の短縮などに伴う間接的な消化吸収障害に起因する栄養障害が起こるため、栄養素の必要性を十分念頭におきながら診察にあたることが肝要である。
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