胆嚢を究める
手術 胆嚢癌に対する周囲進展度(T因子)別の至適手術
藤井 義郎
1
,
千々岩 一男
,
甲斐 真弘
,
矢野 公一
,
今村 直哉
,
永野 元章
,
旭吉 雅秀
,
大内田 次郎
,
大谷 和広
,
近藤 千博
1宮崎大学 腫瘍機能制御外科
キーワード:
肝切除
,
腫瘍侵入性
,
胆嚢腫瘍
,
リンパ節郭清
,
腹腔鏡下胆嚢摘出術
,
胆管切除術
Keyword:
Hepatectomy
,
Gallbladder Neoplasms
,
Lymph Node Excision
,
Neoplasm Invasiveness
,
Cholecystectomy, Laparoscopic
pp.519-522
発行日 2011年5月1日
Published Date 2011/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011199023
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胆嚢癌に対する手術は、壁深達度別より周囲進展度(T因子)別に規定するのが理解しやすい。T1は予後良好で腹腔鏡下胆嚢摘出術の適応拡大の可能性がある。T2に対しては、解剖学的肝S4a+S5切除と胆管切除の適応と考えるが、肝切除範囲や胆管切除の必要性に関してはいまだ結論が出ていない。T3以上では肝内進展(Hinf)例には積極的な肝切除が推奨されるが、胆管側進展(Binf)や血管浸潤例に対する拡大手術の適応は慎重に決定されるべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2011