発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2011002903
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69歳女性。患者は1994年より慢性腎不全のため血液透析を導入され、2005年9月に上行結腸癌に対し結腸右半切除および2群リンパ節郭清が施行された。以後、2008年5月に大腸癌多発肝転移を認め、低用量のFOLFIRI療法を開始したものの、効果が不十分であり、bevacizumab/FOLFIRI療法に変更した。その結果、bevacizumab/FOLFIRI療法開始後、腫瘍マーカーは低下し、3コース目に肝転移巣はPRとなったが、腹膜転移がみられ、本療法は4コースで終了、次いでmFOLFOX6療法に変更した。だが、2009年1月(bevacizumab最終投与から60日目)、患者は脳出血を発症し、翌日に死亡となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2010