進行癌の治療戦略
閉塞性大腸癌の治療戦略
濱田 朋倫
1
,
篠原 敏樹
,
前田 好章
,
濱口 純
,
二川 憲昭
1国立病院機構北海道がんセンター 消化器外科
キーワード:
術前管理
,
消化器外科
,
大腸腫瘍
,
腸閉塞
,
腹部X線診断
,
腸洗浄
,
腸吻合術
Keyword:
Intestinal Obstruction
,
Radiography, Abdominal
,
Preoperative Care
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Colorectal Neoplasms
pp.709-713
発行日 2010年7月1日
Published Date 2010/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010250157
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閉塞性大腸癌の治療選択にあたっては癌の根治性や手術の安全性の観点から、患者ごとの全身状態の把握と手術侵襲とのバランス、手術のタイミング、一期的切除吻合の妥当性の判定や術後生活の質(QOL)を考えた術式の選択が重要なポイントとなる。近年、経肛門的減圧法や術中腸管洗浄といった腸管内減圧の工夫により、緊急手術を回避し合併症や遠隔転移の有無を検索した後に、待機的に一期的切除吻合を安全に行う治療戦略が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2010