発行日 2010年2月1日
Published Date 2010/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010107228
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58歳男。上部消化管造影検査にて指摘された下部食道腫瘤を主訴とした。上部消化管内視鏡検査では同部に2型病変を認め生検ではpoorly differentiated adenocarcinomaであった。胸腹部造影CTにて右鎖骨下動脈は大動脈弓の第4分枝として単独で分枝し、食道背側を上行していたため、異型右鎖骨下動脈を伴う下部食道癌と診断した。腹腔鏡下手術併用小開胸下食道切除術および3領域リンパ節郭清術を施行し、胸骨後経路にて再建した。術後第18病日に退院し、1年8ヵ月経過して再発徴候を認めていない。
©Nankodo Co., Ltd., 2010