発行日 2006年5月1日
Published Date 2006/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2006198943
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80歳男性.患者は左頸部腫瘤と吐血を主訴に近医を受診,胃潰瘍と胸部下部食道の隆起性病変を指摘され,著者らの施設へ紹介入院となった.入院時,貧血,低蛋白血症を認め,上部消化管の透視・内視鏡所見,頸部CT所見より,食道偽憩室症および下部食道腺癌,左頸部リンパ節転移と診断された.治療として頸部リンパ節転移に対し放射線照射を行ない,その後,食道亜全摘術および2領域リンパ節郭清術を施行した.その結果,病理組織学的に食道偽憩室症を伴ったBarrett食道癌で,経過良好であったが,術後1年3ヵ月で肺炎のため死亡となった
©Nankodo Co., Ltd., 2006