特集 ここが知りたい、表在型Barrett食道腺癌
症例から学ぶ、LSBE由来Barrett食道腺癌のESD(Case 4) 二期的ESDを行えず手術を要したLSBE由来のBarrett食道腺癌の1例
剛崎 有加
1
,
有馬 美和子
,
都宮 美華
,
井下 尚子
,
神田 浩明
,
福田 俊
1埼玉県立がんセンター 内視鏡科
キーワード:
Barrett食道
,
食道鏡法
,
食道腫瘍
,
食道切除
,
腺癌
,
腫瘍抑制タンパク質p53
,
内視鏡的粘膜下層剥離術
,
Hematoxylin-Eosin染色
Keyword:
Barrett Esophagus
,
Esophagectomy
,
Endoscopic Mucosal Resection
,
Esophagoscopy
,
Adenocarcinoma
,
Tumor Suppressor Protein p53
,
Esophageal Neoplasms
pp.1753-1757
発行日 2021年11月25日
Published Date 2021/11/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2022079013
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50歳代女性。心窩部痛を主訴に前医を受診し、上部消化管内視鏡(EGD)にて食道潰瘍が指摘され、同部位からの生検で腺癌が認められたため、精査加療目的で当科へ紹介となった。当科のEGD所見および生検より、本症例はLSBE由来のBarrett食道腺癌と診断され、二期的にESDを行う方針となった。初回手術では上切歯列から22~40cm、11/12周性にESDが施行されたが、術後、上切歯列から35~38cm左前壁に再発を認め、二期的ESDを断念し、右胸腔鏡下食道切除、二領域リンパ節郭清、胸骨後胃管再建が行なわれた。
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