炎症性腸疾患 最近の動向
総論 炎症性腸疾患周術期の栄養管理
西口 幸雄
1
1大阪市総合医療セ 消化器センター
キーワード:
Crohn病
,
経腸栄養
,
術後管理
,
術前管理
,
消化器外科
,
大腸炎-潰瘍性
,
在宅静脈栄養
,
中心静脈栄養
,
栄養管理
,
在宅医療
Keyword:
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Enteral Nutrition
,
Parenteral Nutrition, Total
,
Postoperative Care
,
Preoperative Care
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Parenteral Nutrition, Home
,
Nutrition Therapy
pp.1523-1528
発行日 2009年12月1日
Published Date 2009/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010040849
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炎症性腸疾患手術における周術期の栄養管理は、術前の腹膜炎、腸管狭窄の有無、患者の栄養状態、薬物(ステロイドなど)治療の歴史などによって術後容易に管理できたり、難渋したりする。また、手術術式の多様性ゆえに栄養管理も一様ではない。たとえば潰瘍性大腸炎ではストーマをつくるかつくらないかによっても栄養管理が異なり、Crohn病では腸管大量切除を余儀なくされる場合があり、完全非経口栄養法(total parenteral nutrition:TPN)も駆使しなければならない。炎症性腸疾患手術に際しては経腸栄養を主として用いながらTPNなどの静脈栄養もうまく用い、きめの細かい周術期の栄養管理を行うことが必要となろう。
©Nankodo Co., Ltd., 2009