発行日 2009年10月1日
Published Date 2009/10/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2010028522
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石灰化を伴う病変62病変に対してステレオガイド下マンモトーム生検(SGMMT)を行い、臨床病理学的に検討した。その結果、1)癌病巣を認めたのは20病変(32%)で、うち17病変は非浸潤癌、3病変が浸潤癌であった。石灰化標本168本のうち癌病巣を認めた標本は57本(34%)で、非石灰化標本94本のうち癌病巣を認めたのは4本(4%)であった。2)石灰化標本についてはcategoryが上がるにつれて癌病巣を認める割合が増加し、形態では多形性、線状、分枝状石灰化に、分布については集簇性と区域性に癌が多く認められた。一方、非石灰化標本では癌の検出に特別の傾向はみられなかった。3)石灰化標本のみで検索した場合は20例すべてで診断可能であったのに対し、非石灰化標本のみで検索した場合は癌の診断に至ったものは12例中4例(33%)で、67%に癌を見逃す可能性があった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009