発行日 2009年6月1日
Published Date 2009/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009290338
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経皮的内視鏡下胃瘻造設術(PEG)の合併症と予後について検討した。対象は1997年7月~2005年8月までにPEGが行われた100例(男性38例、女性62例、平均年齢82.1歳)で、基礎疾患は脳血管障害70例、Parkinson病13例、痴呆・統合失調症20例、呼吸器疾患22例、その他17例であった。PEG造設の原因は嚥下障害64例、肺炎32例、摂食障害4例で、PEG造設方法はプッシュ法77例、イントロデューサー法23例であった。1)術中の偶発症は認められなかったが、術後合併症を13例(13%)にみられた。内訳は創感染7例、出血2例、PEG機能不全2例、バンパー埋没症候群1例、自己(事故)抜去1例であった。2)全例が対症療法で改善したものの、転帰は死亡67例(67%:肺炎32例、急性心筋梗塞・心不全13例、脳梗塞・脳出血6例、その他16例)で、生存平均日数は496.5日であった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009