発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009346687
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80歳女性。患者は上気道狭窄に対し経皮的気管切開(PCT)が施行された。しかし、気管切開チューブの位置は良好であったが、胸部X線にて右緊張性気胸、大量の皮下気腫、縦隔気腫が認められた。そのため、右気胸に対し、22Frトロッカー挿入にて脱気を行い、胸部CTで右肺の拡張を認めたが、左気胸および腹腔内には遊離ガスが確認された。SpO2は維持可能で、腹膜刺激症状は認めなかったことから、禁食、補液、抗生物質投与にて経過観察を行ったところ、以後、両肺は拡張し、皮下気腫や腹腔内遊離ガスも軽減、経過は良好となった。
©Nankodo Co., Ltd., 2009