消化器外科領域におけるoncologic emergency
大腸癌 大腸癌関連穿孔
隅 健次
1
,
宮崎 耕治
1佐賀大学 一般・消化器外科
キーワード:
Polymyxin B
,
血液灌流
,
消化器外科
,
大腸腫瘍
,
腸穿孔
,
生存分析
,
敗血症
,
腹腔ドレナージ
,
腹膜炎-穿孔性
Keyword:
Hemoperfusion
,
Intestinal Perforation
,
Polymyxin B
,
Digestive System Surgical Procedures
,
Colorectal Neoplasms
,
Survival Analysis
,
Sepsis
pp.708-713
発行日 2009年7月1日
Published Date 2009/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009246570
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大腸癌穿孔は、大腸癌患者の2~7%に発生する比較的まれな疾患ではあるが、今後大腸癌の増加とともに増えると予想される。腹膜炎から敗血症、多臓器不全と発展しやすく予後不良であるが、救命のためには迅速な診断と、発症早期からの治療開始が必要である。手術と敗血症対策が治療の中心であり、患者の救命を最優先し、次いで癌の根治性を追求することが大切である。周術期を乗り越えた症例の予後は、非穿孔大腸癌と大差ないため積極的な対応が求められる。
©Nankodo Co., Ltd., 2009