急性腹症の診断と治療
肝・胆・膵 急性胆嚢炎・急性胆管炎
新田 隆士
1
,
波多野 悦朗
,
上本 伸二
1京都大学 外科(肝胆膵・移植外科)
キーワード:
抗感染剤
,
胆管炎
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
胆嚢炎-急性
Keyword:
Cholangitis
,
Anti-Infective Agents
,
Severity of Illness Index
,
Practice Guidelines as Topic
,
Cholecystitis, Acute
pp.269-276
発行日 2009年3月1日
Published Date 2009/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009128816
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急性胆道炎を疑うべき症状としては、発熱、悪寒、腹痛、黄疸、悪心、嘔吐、意識障害がある。これらの症状を一つでも認める場合は急性胆道炎を疑って、診察、検査をすすめる必要がある。急性胆管炎では、敗血症から急速に重症化する病態が存在し、速やかに胆道ドレナージを要する。絶食・補液・抗生物質投与などの初期治療に反応しない場合は、重症度の診断と治療・搬送の判断が重要である。
©Nankodo Co., Ltd., 2009