急性胆道炎-TG13:Updated Tokyo Guidelinesに基づいた診療の現況
急性胆管炎・胆嚢炎診療新ガイドライン 改訂の経緯と骨子
三浦 文彦
1
,
佐野 圭二
,
天野 穂高
,
豊田 真之
,
吉田 雅博
,
高田 忠敬
,
急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドライン改訂出版委員会
1帝京大学 医学部外科
キーワード:
胆管炎
,
EBM
,
重症度指標
,
診療ガイドライン
,
システマティックレビュー
,
胆嚢炎-急性
,
モバイルアプリケーション
Keyword:
Cholangitis
,
Severity of Illness Index
,
Practice Guidelines as Topic
,
Evidence-Based Medicine
,
Cholecystitis, Acute
,
Mobile Applications
pp.1255-1260
発行日 2015年8月20日
Published Date 2015/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2015341242
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急性胆管炎・胆嚢炎診療ガイドラインの改訂の経緯とガイドラインの特徴を中心として骨子について概説した.改訂版であるTokyo Guidelines 2013(TG13)の特筆すべき点は,診断基準と重症度判定基準が多施設共同研究の結果に基づいて改訂されたことである.TG13ではいくつかの新しい試みがなされた.まず,この領域に高いレベルのエビデンスが乏しいことからGrading of Recommendations Assessment,Development and Evaluation(GRADE)システムに基づいてエビデンスの質が評価され,患者の意向,患者にとっての利益と害,コスト評価などを加味して推奨度が決定された.次に,近年注目されている医療関連感染の概念が導入された.また,電子ジャーナル版で画像検査とドレナージ手技の動画の閲覧が可能となり,理解が深まりやすくなった.さらには,遵守率の向上を目的にバンドルが提示され,活用度の向上のためにモバイルアプリが開発された.
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