発行日 2009年2月1日
Published Date 2009/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2009116202
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2004年1~12月に経験した4型・大型3型胃癌のうち、術前診断で肉眼的根治切除可能とされたP1(微小P1)CY0、微小P1CY1と診断した症例数、腹腔鏡か開腹で微小な腹膜転移を診断した日、切除先行か化療先行か、切除先行した場合の術後化療の有無とレジメン、化療先行の場合のレジメン、化療先行で救済手術を受けたか、最終確認日と生死についてアンケート調査し予後と治療戦略について検討した。30施設より回答が得られ、切除可能な該当胃癌は615例であった。微小腹膜転移は121例(19.7%)、切除先行群は99例(81.8%)、化療先行は22例(18.2%)であった。121例の生存期間中央値は(MST)は16.3ヵ月、1年生存率は62.0%であった。微小な腹膜転移を繰り返す4型・大型3型胃癌の地域水準は切除+TS-1治療と思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2009