再発大腸癌の診断・治療 最近の進歩
治療 外科治療 腹膜再発に対する外科治療
西澤 雄介
1
,
小林 昭広
,
伊藤 雅昭
,
杉藤 正典
,
米山 泰生
,
西澤 祐吏
,
皆川 のぞみ
,
渡辺 和宏
,
齋藤 典男
1国立がんセンター東病院 大腸骨盤外科
キーワード:
緩和ケア
,
腫瘍再発
,
腫瘍播種
,
大腸腫瘍
,
腹膜腫瘍
,
生存分析
,
治療成績
Keyword:
Neoplasm Seeding
,
Neoplasm Recurrence, Local
,
Palliative Care
,
Peritoneal Neoplasms
,
Colorectal Neoplasms
,
Survival Analysis
,
Treatment Outcome
pp.867-870
発行日 2008年8月1日
Published Date 2008/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008287711
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
大腸癌腹膜再発は術後2年以内に診断され、また多臓器再発として指摘されることが多い。肉眼的腹膜転移陰性症例における洗浄細胞診陰性は腹膜再発の予測因子にはならないが、陽性症例の5年生存率は49%であり再発高危険因子であると考えられる。腹膜再発に対し外科切除が適応とされた症例では有意に予後の改善がみられ、完全切除を期待できる場合には積極的な外科治療が望まれる。しかし個々の臨床経過をふまえ、切除の適応を慎重に検討すべきである。
©Nankodo Co., Ltd., 2008