発行日 2004年3月1日
Published Date 2004/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2004194094
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再発胃癌の主たるものは,腹膜再発,肝再発,リンパ節再発であるが,腹膜再発は最も頻度が高く治療に難渋する.しかし,腹水貯留型や小結節散布型はタキサン系薬剤の腹腔内投与が著効し,腸管狭窄型であってもステント留置や人工肛門造設などによりQOLの改善と共に予後も向上する.又,TS-1,タキサン系薬剤の全身投与は腹膜再発にも奏効例を認めており,これらの薬剤とCPT-11,CDDPなどとの組み合せが複合病変の多い再発胃癌への有効性を高めることが期待されている
©Nankodo Co., Ltd., 2004