センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)の進歩と展望
内分泌領域癌
津川 浩一郎
1
1聖路加国際病院 乳腺外科
キーワード:
甲状腺腫瘍
,
リンパ行性転移
,
頸部リンパ節郭清
,
センチネルリンパ節
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Lymphatic Metastasis
,
Thyroid Neoplasms
,
Neck Dissection
pp.428-432
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008152822
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
甲状腺分化癌は予後のよい癌腫の一つであるが、その中でも甲状腺乳頭癌はリンパ節転移頻度の高い癌として知られている。そこで、術後のQOL(quality of life)を考慮した場合、頸部リンパ節郭清の適応および郭清範囲の決定は重要な問題といえる。最近の研究から甲状腺癌においてもセンチネルリンパ節の概念(sentinel node concept)が成立する可能性が示唆された。センチネルリンパ節生検の導入により、より正確なリンパ節転移診断(staging)が可能となり、リンパ節郭清の適応決定、また郭清する部位を特定することができる可能性がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2008