胃癌の外科 最近の諸問題
胃癌におけるsentinel node conceptの現状
宮代 勲
1
,
平塚 正弘
,
石川 治
,
岸 健太郎
,
高地 耕
,
矢野 雅彦
,
佐々木 洋
,
今岡 真義
1大阪府立成人病センター 消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
リンパ行性転移
,
臨床試験
,
多施設共同研究
,
センチネルリンパ節生検
,
センチネルリンパ節
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Clinical Trials as Topic
,
Lymphatic Metastasis
,
Stomach Neoplasms
,
Multicenter Studies as Topic
,
Sentinel Lymph Node Biopsy
pp.1688-1693
発行日 2006年12月1日
Published Date 2006/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2007069238
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
センチネルリンパ節とは、腫瘍からのリンパ流を直接受けるリンパ節のことである。センチネルリンパ節生検によりリンパ節転移陰性を精度高く診断可能であれば、根治性を損なうことなくリンパ節郭清を省略できると期待されている。しかしながら、胃癌においては、現在二つの多施設共同研究によりその妥当性が検証されている段階であり、日常診療として安易に用いられる状況にはない。両試験の結果が待たれるが、結果を解釈するさいに、それぞれ留意すべき点がある。
©Nankodo Co., Ltd., 2006