発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2002268449
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38歳女.右鎖骨上部から側頸部にかけて嚢胞性腫瘤を認めたため受診し,以後穿刺吸引で経過を観察した.画像所見などから,嚢胞性リンパ節転移を伴う甲状腺癌と診断し,手術を施行した.術中迅速病理検査で乳頭癌と診断したため,甲状腺右亜全摘術,D2bのリンパ節郭清を施行した.経過は良好で,術後19ヵ月経過した現在,再発の徴候はない.転移リンパ節が肉眼上明らかに嚢胞状変化をきたしていた症例について検討してみた.甲状腺分化型癌119例中83例(69.7%)に組織学的リンパ節転移を証明した.乳頭癌に限っていえば103例中78例にリンパ節転移を認めた
©Nankodo Co., Ltd., 2002