センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)の進歩と展望
SNNSの概念
竹内 裕也
1
,
北島 政樹
,
北川 雄光
1慶応義塾大学 外科
キーワード:
胃腫瘍
,
リンパ行性転移
,
乳房腫瘍
,
センチネルリンパ節
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Breast Neoplasms
,
Lymphatic Metastasis
,
Stomach Neoplasms
pp.357-361
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008152810
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センチネルリンパ節(SN)とは腫瘍から直接リンパ流を受けるリンパ節のことであり、SNが最初のリンパ節微小転移を生ずる場所とする考え方をSN理論と呼んでいる。この理論が正しければ、SNにリンパ節転移がなければその他のリンパ節転移は生じていないと判断することができる。センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)とは、このSNの分布と生検による転移の有無を指標として、リンパ節郭清を個別的に縮小ないし省略し、それに伴って切除範囲を最小限とすることを目的とした手法である。悪性黒色腫、乳癌に端を発したSNNSは、消化器癌においてもその臨床応用が模索されている。
©Nankodo Co., Ltd., 2008