センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)の進歩と展望
消化器癌 胃癌 胃癌治療におけるSNNSの問題点
角谷 慎一
1
,
山田 哲司
1石川県立中央病院 一般消化器外科
キーワード:
胃腫瘍
,
感度と特異度
,
リンパ行性転移
,
Iso-Sulfan Blue
,
Technetium Tc 99m Tin Colloid
,
センチネルリンパ節
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Sentinel Lymph Node
,
Lymphatic Metastasis
,
Stomach Neoplasms
,
Sensitivity and Specificity
,
Iso-sulfan Blue
,
Technetium Tc 99m Tin Colloid
pp.410-413
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008152819
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消化器癌領域の中でセンチネルノードナビゲーション手術(SNNS)の臨床応用がもっとも期待されている対象が早期胃癌である。2000年以降、胃癌治療におけるSNNSが注目され、SN同定手技は向上してきてはいるが、いまだ臨床応用にいたってはいないのが現状である。今後の胃癌治療におけるSNNSの臨床応用へ向けての課題はSN理論(sentinel node concept)の妥当性の検証と標準的手法の確立(トレーサー粒子・投与法、SN同定・摘出法、術中迅速病理診断法)にある。現在進行中の多施設共同研究により、これらの課題が克服されれば、近年増加傾向にある早期胃癌に対して機能温存・縮小手術への個別化がさらに推進されることが期待される。
©Nankodo Co., Ltd., 2008