センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)の進歩と展望
消化器癌 肝胆膵領域癌
遠藤 格
1
,
田辺 美樹子
,
松山 隆生
,
永野 靖彦
,
田中 邦哉
,
石川 孝
,
渡会 伸治
,
嶋田 紘
1横浜市立大学 消化器病態外科
キーワード:
医学用イラストレーション
,
肝内胆管
,
リンパ行性転移
,
膵臓腫瘍
,
生存率
,
胆管癌
,
胆管腫瘍
,
胆嚢腫瘍
,
Klatskin腫瘍
,
センチネルリンパ節ナビゲーション手術
Keyword:
Bile Duct Neoplasms
,
Bile Ducts, Intrahepatic
,
Gallbladder Neoplasms
,
Medical Illustration
,
Lymphatic Metastasis
,
Pancreatic Neoplasms
,
Survival Rate
,
Cholangiocarcinoma
,
Klatskin Tumor
pp.414-422
発行日 2008年4月1日
Published Date 2008/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2008152820
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胆膵領域癌のリンパ流は三次元的で複雑に錯綜すること、他の消化器癌と比較してリンパ節転移陽性率が高いこと、複数の所属リンパ節転移を有する症例が多いことから、センチネルリンパ節(SN)生検の信頼性が低いと考えられる。SNの候補となる単一リンパ節転移を有する症例を検討したところ、肝内胆管癌と肝門部胆管癌では肝十二指腸間膜内とNo.8,13aが多いため、センチネルノードナビゲーション手術(SNNS)による個別化よりも同部の画一的郭清が標準になると思われた。しかし、胆嚢癌のうちT2では転移の有無により胆管温存の適応判定に役立てることが可能と思われた。また中下部胆管癌・膵癌では、understagingを避ける目的ならばSNの検索は意義があると思われた。
©Nankodo Co., Ltd., 2008